無双する職務経歴書と志望動機 & 転職理由の作り方はこれだ!

メガバンクで営業、ネット系事業会社で金融事業開発、外資系コンサルで金融機関コンサル、三社三様で金融に関わり続けている金融マン、Keijiです。

職務経歴書って、とりあえず自慢できるエピソード書いておけばいいんでしょ?
志望動機なんて大した理由ないから、とりあえず応募先を褒めておこう
転職理由は今の会社が嫌になったからです(笑)

そう考えて、書面に書き落としている方いると思います。
残念ながら、この考えだと、採用する側としては物足りません。そしてほとんどの転職面接で職務経歴と志望動機を聞かれるので、この2つはきちんと理解して用意しておく必要があります。

ここで解説する内容で、僕はこれまで2度の転職活動の内定を勝ち取ってきました。
正直言って、面接の中で職務経歴と志望動機で困ったことはありません。

その手法をお伝えして、職務経歴無双、志望動機無双となれる状態を手に入れましょう。

目次

職務経歴書

まずは職務経歴書です。

  • 採用企業は職務経歴書から何を見ようとしているのか?
  • 職務経歴書の書き方(具体的にどう書けばいいのか?)
  • おすすめのテンプレート

についてそれぞれ解説していきます。
特に1つ目の「採用企業は職務経歴書から何を見ようとしているのか?」は職務経歴書における前提となる重要な部分なので必ず外さないようにしてください。

採用企業は職務経歴書から何を見ようとしているのか?

そもそも採用側は職務経歴書で何を見ているかご存知でしょうか?
素晴らしい実績をお持ちの方は「〇〇の実績を上げて、社長賞を受賞した」とか「〇〇で社内で1番になった」といった華々しいエピソードを書くと思うのですが、残念ながらそんなタイトルには採用側はそこまで興味はありません
所詮は他人の会社の知らない賞なので、どこまですごいものなのかわかりませんし、仮に分かったとしても、新しい会社で全く同じ業務をやるとは限らないからです。

結論、実績そのものよりも実績を上げるに至った経緯を見ています。そしてその経緯から、応募者が自社に入った時に再現性を持って活躍してくれるかを面接の中で確認しています。
例えば、社内1,000人の営業の中でトップの実績を上げた(どうやって、何を工夫したのか語れない)人よりも、支店10人の中での実績を最下位から3番に上げた(その為に自分の強みと顧客の分析を行って、最も成果が見込めるアプローチを取った)という人の方が企業側にとっては魅力的に映るわけです。例は少し極端化もしれませんが。。

職務経歴の書き方

続いて具体的な書き方についてです。
一般的な職務経歴の書き方は、これまでの経歴と合わせて、当時の実績とエピソード、最後に自己PR(自分の強み)で締めるもので、それ自体は否定しません。ですが、より簡潔に説得力を持って伝え、面接までたどり着くためにはもう1歩の工夫が必要です。
そのあと1歩を埋める為の工夫をお伝えしていきます。

事績を書く際には、STAR構文を用いる

STAR構文とは、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字を取ったもので、この順番を用いるだけで説得力が3割増しになります。5割増しかも(笑)
ちなみに職務経歴書に記載する際にも大事な構文ですが、面接で説明する際にもSTARの順番で話をすることで効果を発揮するので実践してください。

例を出しながら具体的なSTARの活用方法を説明していきます。

一般的な書き方STAR構文による書き方
〇〇支店で売上/収益を前年比120%成長を達成し、1000人中5人しか選ばれない社長賞を獲得した。(Situation)〇〇支店は△△というマーケット環境で、(Task)自社のサービスにおいては△△という点で顧客ニーズとのミスマッチが生じている課題があった為、
(Action)ニーズに合うよう◆◆の工夫をした
(Result)その結果売上/収益で前年比120%成長を達成し、営業担当1000人中5人のみ選定される社長賞を受賞。

支店の異動や転職経験がある場合は、実績を複数書くことになりますが、各項目に対してSTAR構文で簡単にまとめて記載します。
実際に僕が書いた職務経歴の一部を参考までに載せておきます。

コロナ禍で〇〇事業の計画進捗が芳しくない中、反対に伸びる可能性のあった△△事業に注力。幅広い顧客へ提供するにはプラン体系に課題があった為、2つの新プランを導入しプラン体系を刷新した結果、△△事業の売上を1年間で約2倍、部署全体での売上を1.25倍に成長させた。

さらにテクニックの話になりますが、この時大事なのが詳細に書きすぎないことです。
あまりに詳細に書きすぎると、文章が冗長になって読みづらくなりますし、面接で話すこともなくなります。
僕の場合、聞かれたい部分をわざと曖昧にしていました。例えば、

  • 課題があったって、どんな課題なの?
  • プラン導入に際しての工夫は?
  • そもそもプラン体系に課題があるとはどうやって気づいたの?

など、わざと突っ込んでほしいところに隙を見せておき、面接で聞かれたらドヤ顔を堪えながらカウンターパンチをお見舞いするのです。

『遊戯王』

自己PRを採用会社の「求める人物像」に合わせる

え?応募する会社ごとに自己PRを変えるってこと??

その心の声、お察しします。
結論その通り、応募する会社ごとに自己PRを変えるべきだと思っていますが、応募する全ての会社に対してやっていたら大変なので、転職活動において志望度の高い数社については絶対やった方がいいと思っています。
これは転職エージェントに聞くと絶対反対されます。なぜなら、転職エージェントは転職をさせることが使命のため、できるだけ多くの企業に応募してほしい(いちいち職務経歴書を書き換えると時間が掛かる為やめてほしい)からです。なので、転職エージェントには「この企業にはこの職務経歴書を出してください」相談ではなく連絡をするようにしましょう。

例えば、コンサル会社に応募するに当たって、自己PRが論理的思考能力があるというのはかなり危険です。
なぜならコンサル会社で働けば否が応でも論理的思考能力は身に付きますし、周りはみんな論理的思考能力がある人間なので、差別化しようとするのは難易度が高いからです(さらにコンサルの場合は、ケース面接で論理的思考能力があるか否かは見抜かれてしまうという危険要素もあります)

具体的に求める人物像を見ていきましょう。まずとある企業の求める人物像です。

求める人物像
・社内メンバーと積極的なコミュニケーションを図れる
自らPDCAサイクルを回し、アウトプットできる方

こういった場合は、自分の強みとするべきポイントは明らかで「周囲を巻き込んで課題を解決する力」「自ら改善に取り組める力」などが良いでしょう。

この時、必ずしも「求める人物像」という言葉では書かれていない場合もあります。
例えば某大手企業においては、以下のような記載がありました。

当社の想い:
キャッシュレス決済、特に利用が簡単なQRコード決済に対する世の中の関心が非常に高まっています。変化が激しくチャレンジングな環境の下、様々なステークホルダーと協業・協創しながら、決済サービスのさらなる成長とともに、ご自身の成長、ノウハウの習得、スキルアップを体感できるポストです。「決済」を起点として、■■を超える携帯電話やポイント会員のお客さまに対してのカスタマーロイヤリティを直接的に高める取り組みは貴重な経験です。是非私たちと一緒にチャレンジしませんか?

これを見ると、「チャレンジングな環境の下」や「様々なステークホルダーと協業・協創しながら」というキーワードがあります。
ここから自己PRに落とし込み、「チャレンジングな環境でも粘り強く、視点を変えながらゴールにたどり着ける力」「周りを巻き込みながら円滑に事業を推進するリレーション力」などを強みとしたら良いことが分かります。

この時の注意点としては、自己PRを会社によって変えても、実績やエピソードを変える必要はないという点です。
会社ごとにエピソードを作っていたら、どれだけ実績があっても足りません(笑)

実績を成し遂げる為に活かされたあなたの強みは1つだけではないはずで、同じ実績でも光の当て方を変えれば見え方は変わります
例えば、業務時間を削減したという実績だったとしても、「周りや組織への貢献心」とか「現在の業務を構造化して整理することができた」とか「反対意見もあったが粘り強く取り組んだ」とか、たくさんあるはずです。

素晴らしい職務要約の書き方(生成AIの活用)

職務経歴書の冒頭には職務要約という全体のまとめを200字,300字程度で記載します。忙しい採用担当者ならば、職務要約しか読まない可能性すらあります

書き方としては、業務内容と実績を完結に書きつつ自分の強みにまで触れられればベターです。
具体的な文章をご紹介しておきます。

〇〇企業にて、△△業務を◇年間担当して◆◆という実績を上げた。これまで★★という力を強みにして売上UP/業務改善に貢献してきた。

この流れに沿って記載すればそんなに難しくないですが、実はChatGPTなどの生成AIがとても上手に書いてくれます。プロンプトは単純で、

あなたは最高の転職アドバイザーです。
以下の文章を読んで、具体的な実績を盛り込んだ職務要約を300字以内で作成してください。
***
(作成中の職務経歴をコピペで貼る)
***

とお願いをするといい感じの職務要約を作成してくれます。
ただ、AI様とはいえ完璧とは限りませんので、生成していただいた後は必ず自分で確認してください

おすすめのテンプレート

結論、dodaもしくはリクナビNEXTのテンプレートがおすすめなので是非使ってください。

dodaは職種・業種別に133ものテンプレートがあり、金融機関の法人営業でも「銀行」「証券会社」「保険」で分けて用意されています。

リクナビNEXTは職務経歴書の書式が4つあり、①編年体式、②逆編年体式、③キャリア式、④スキルシート形式と自分に合ったものから選べます。

どちらも無料でダウンロードできますので、しっくり来るものを選んでください。

志望動機 & 転職理由

続いて志望動機と転職理由です。こちらも職務経歴と同様に以下の点に沿って解説していきます。

  • 採用企業は志望動機から何を見ようとしているのか?
  • 採用企業は転職理由から何を見ようとしているのか?
  • 志望動機の作り方と鉄板構成(どこにどう書けばいいのか?)
  • おすすめのテンプレート

採用企業がなぜ志望動機、転職理由を聞いてくるのか、その背景をちゃんと理解しておくことが重要です。

採用企業は志望動機から何を見ようとしているのか?

採用企業の見るポイントが分かっていない、NG志望動機を紹介します。

御社の△△という理念に共感しました
御社のサービスは使い勝手が良く…
ぜひ御社で学ばせてください

1つ目の理念共感パターンはそれ自体がダメなわけではないですが、共感だけでは足りません。
2つ目のサービスを褒めるパターンは、企業側からすると「これからも良いファン / 消費者でいてください」という感じでしょう。
3つ目の学びたいパターンは、学びたいだけなら学校に行ってくれと思われます。

採用企業が志望動機を確認する理由は1つ、「この人は自社にマッチして、長く働いてくれるだろうか?」という継続性の確認の為です。

それもそのはずで、人の採用には転職エージェントへのフィーを始めかなりのコストがかかっていて、せっかく採用したのにすぐに辞められてしまうと企業は困るのです。

その為、志望動機を読み替えると、辞めないことのPRタイムになるのですが、志望動機を問われて「私は辞めません」と言っても受け答えができない人と見られるのでやめましょう(笑)

採用企業は転職理由から何を見ようとしているのか?

こちらもまずは、的を得ていない残念な転職理由を紹介します。

上司が××で、合いません
業務が忙しく残業が多すぎて自分の時間が取れません
今の会社は給料が低くて今後も上がる見込みがなく…

実態や心の内はそうかもしれませんが、転職活動中は胸の奥にしまっておいてください。
ここは本音と建前の使い分けが重要なところです。

転職理由は、志望動機と同様に「この人を採用した時に、すぐ辞める心配はないか?」を確認する為に聞いています。
ただ、志望動機よりもネガティブチェック意味合いが強く、下手な減点要素を作らないことが肝です。

NG例として挙げたものは、捉え方によっては他責思考の強い人と思われてしまう可能性があるので、ポジティブなワードに言い換えるというのも良くある手段ですが、僕なりのおすすめの方法があるのでご紹介させていただきます。

おすすめの志望動機 & 退職理由の書き方(鉄板)

ここで紹介する鉄板構成は、事業会社からコンサルへの転職の際、実際に僕が使ったものです。
ダメ出しや突っ込まれたことは一度もなく、必要十分なことを網羅できていると自負しております(笑)

具体的なやり方は2stepで完結します。

STEP
自分のビジョンを掲げる

自分が仕事を通して実現したいこと or なりたい姿を言語化します。
その時、単なる思い付きではなく、「なぜそう思ったのか」自分の実体験まで言語化できるようにしましょう。

例えば、とあるマーケティング職をやっている人の場合、「仕事を通じて、価値のある商品を世の中に届け、受け取った人を感動させられる人間でありたい」とか。

STEP
ビジョン実現に必要な要素を3つ挙げる

ビジョンを実現する為に必要な要素とはつまり転職における軸と同義になります。

上記の例での要素は、以下のような感じです。
 ①自社商品を持った企業であること
 ②価格戦略ではなく商品の独自性で勝負する企業であること
 ③自社マーケティングが未成熟(伸びしろがある)企業であること

その軸に沿って考えた時に、現職ではそのうち0つもしくは1つしか満たせない状態の為、退職を検討しているというのが退職理由で、貴社(応募先の会社)は3つ全て当てはまっていて自分の方向性とマッチしている為志望しているというのが志望動機です。

シンプルですが一貫性があるように感じませんか?
そして、これだけで志望動機と退職理由をセットで説明できる、一粒で二度おいしい構造になっています。

ただ、もちろん中身をしっかり準備しないと突っ込まれる可能性は大いにあります。
例えば、

  • ビジョンの背景は?
  • その軸は他社だと満たせないのか?
  • その軸が満たせると思って今の会社に入ったのでは?

この辺りは即答できるようにしておかないと、思考が浅いと思われ逆効果になる可能性すらあるので注意が必要です。

ちなみに、もう少し高度な話になりますが、「〇〇な人と働く」という軸を入れると、「その軸は他社だと満たせないのか?」と聞かれた際に、「貴社は〇〇な人がいて(多く)、他者では満たせません」と返しやすくなります
会社においては多種多様な人がいますし、人の印象は受け取る人次第なので、面接官としては否定しづらいからです。
ただ、ネットの情報だと説得力に欠けるので、直接(オンラインでも)応募先の会社の人と会う機会を作ることをお勧めします。本当に行きたい会社か見定める意味も込めて、会う機会を作れるようであればやるべき一手です。
どうしてもコネクションがない場合は、カジュアル面談という手法もあるので上手く活用しましょう。

おすすめのテンプレート(志望理由 & 転職理由の記載箇所)

志望動機は基本的に、履歴書の志望動機欄に記載します。

(参考:厚生労働省「新たな履歴書の様式例の作成について」

dodaはニーズ別に履歴書のテンプレートを用意していて、WordやExcelなど、自分の使いやすい様式、サイズでカスタマイズ可能です。

履歴書のテンプレートによっては志望動機欄がないケースもあります。
また、転職エージェントに提出している場合は、最初に提出した履歴書を使いまわされてしまい、志望動機を記入するケースができない場合もあります。

ただ、面接官の中でも志望動機を意識している人は間違いなくいるので、志望度合いの高い企業に応募する前に、転職エージェントには「こちらの履歴書でお願いします」と志望動機記載した履歴書を渡すようにしましょう。

面接時の職務経歴と志望動機 & 転職理由の説明方法

職務経歴と志望動機 & 転職理由は、転職面接の際、ほぼ必ず聞かれます。
なので僕としてのおすすめは、志望度合いの高いについては資料(スライド)を作って回答することです。そうすることにより、相手の理解度と志望度合い爆上げが期待できます。
具体的な作成方法についてはこちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

まとめ

  • 職務経歴書は、企業側は「採用した時に再現性を持って活躍するか」を見ている
  • 志望動機と転職理由は、会社とマッチして長く働き続けるか、すぐ辞めないか、その継続性を見ている
  • 志望動機と転職理由の鉄板構成は、自分のビジョンとそれを実現するための軸3つを用意して、現職と志望企業を対比させる

最後に、職務経歴書は過去、転職理由は現在、志望動機は未来についての話をするということです。
職務経歴(過去)については事実を基に語るので、嘘の話をすると、突っ込まれた際、さらなる嘘を塗り重ね続けることになるので必ずボロが出ます。多少の脚色や盛ったりは皆やっていると思いますが嘘はやめておきましょう。

一方、志望動機(未来)については、あくまでも自分の考えや思いについての話なので、本音と建前の切り分けはしやすいと思います。ただ、虚像なる自分を作り上げて語るようなことをすると、仮に入社できたとしても本来の自分に合わない会社に入ることになるため、おすすめはできません。

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