あなたのMBTIはどの業界向き?金融・事業会社・コンサルを徹底比較!

メガバンクで営業、ネット系事業会社で金融事業開発、外資系コンサルで金融機関コンサル、三社三様で金融に関わり続けている金融マン、Keijiです。

自分が金融機関に合っているとは思えない…
事業会社やコンサルに興味があるけれど、実際のところどうだろうか…

金融機関に勤めている方なら誰でも1回や2回考えたことがあると思います。僕が銀行に勤めていた頃「自分って銀行員向いてないなあ」と、少なく見積もっても100回は思ったことがあります(笑)

これまでの転職を通じて感じた、金融と事業会社、コンサルの具体的な違いについてはこちらの記事で解説していますので、良ければぜひご覧ください。

ここでは、性格タイプの1つであるMBTIを用いて、業界毎のおすすめランキングを解説していきます。MBTIはあくまでも性格の傾向を表すためのツールなので、ランキングに入っているから100%向いていると保証するものではありませんので、あくまで参考としてご覧ください。

目次

そもそもMBTIとは?

MBTI診断は、カール・グスタフ・ユングの理論を基に開発された性格検査です。人間の性格を16種類のタイプに分類します。オンラインで受けられる無料のものから、正式な資格を持つ専門家による対面診断までさまざまな方法があります。まだやったことがない方は、こちらの無料オンライン診断をやってみてください。10分程度で終わります。

具体的には、①エネルギーの向かう方向と社交性の程度、②情報収集の方法と着目点、③意思決定の基準と価値観、④生活スタイルと行動パターンの4つの観点をそれぞれ2分類することにより判定します。

①エネルギーの向かう方向と社交性の程度E:Extraversion
(外向的)
I:Introversion
(内向的)
②情報収集の方法と着目点S:Sensing
(感覚的)
N:Intuition
(直感的)
③意思決定の基準と価値観T:Thinking
(思考型)
F:Feeling
(感情型)
④生活スタイルと行動パターンP:Perceiving
(知覚型)
J:Judging
(判断型)

これらの組み合わせでタイプが決定するので、タイプは全部で2×2×2×2=2^4=16通りということになります。それぞれの分類の頭文字を取って、「ESTJ」や「INFP」といった感じで表現されます。

  • INTJ(建築家):分析的・戦略的でビジョン重視。独立心が強く、効率を重視する
  • INTP(論理学者):知的好奇心旺盛。抽象思考に強く、論理的な探究心が特徴
  • ENTJ(指揮官):論理的・野心的で、目標達成に向けて突き進むリーダータイプ
  • ENTP(討論者):アイデア豊富で刺激を求める。柔軟で革新的な発想の持ち主
  • INFJ(提唱者):洞察力が高く、深く考える理想主義者。人の成長を支援したい
  • INFP(仲介者):感情豊かで価値観に忠実。理想を追求し、創造性が高い
  • ENFJ(主人公):人に影響を与えるカリスマ性。調和を重視し、他人に尽くす
  • ENFP(運動家):想像力豊かで情熱的。自由を重んじ、人の可能性を信じる
  • ISTJ(管理者):真面目で計画的。ルールや秩序を重んじ、責任感が強い
  • ISFJ(擁護者):誠実で協力的。他人への配慮に優れ、安定した関係を築く
  • ESTJ(幹部):現実的で組織的。効率と実績を重視し、リーダーシップを発揮
  • ESFJ(領事):社交的で調和を重視。人を助けることに喜びを感じる
  • ISTP(巨匠):実践的で柔軟。冷静な判断力と即応力に優れた職人肌
  • ISFP(冒険家):平和主義で感受性が豊か。自由と美的感覚を大切にする
  • ESTP(起業家):外向的で臨機応変。行動力があり、刺激を楽しむタイプ
  • ESFP(エンターテイナー):社交的で楽観的。周囲を楽しませることが得意で、今を生きる

それぞれのタイプの末尾に-Aや-Tが付けられることもあり、「A」は「Assertive(断定的な、積極的な)」の略です。このタイプの人は、自信に満ちており、ストレス耐性が高く、ポジティブな態度を持つ傾向があることを示しています。「T」は「Turbulent(揺れ動く、動揺しやすい)」の略です。このタイプの人は、自己評価が変動しやすく、ストレスやプレッシャーに対して敏感である傾向があることを示しています。

ちなみに僕はINFJ-A(提唱者)でした。これまで色々な性格診断をやってきましたが、一番当たっているんじゃないかなと思っています。

このMBTIは自己理解や他者理解を深めるためのツールとして広く活用されています。また、キャリア開発やチームビルディングなどの場面でも役立てられています。

業界毎の簡単な特徴

ランク付けをする前に、金融、事業会社、コンサルそれぞれ簡単な特徴(僕なりの理解)を解説していきます。特徴の観点としては①年収、②労働環境、③働く人の特徴と人間関係の3つで見ていきます。

①年収

金融機関の年収は500万円~1,500万円程度です。メガバンクであれば、30歳前後の課長代理や調査役への昇進により900万円、30歳中後半で課長への昇進により1,000万円を超します。世間一般の平均と比べると高いですが、50歳前後で出向もしくは役職定年となり、年収ダウンが不可避な運命にあります

事業会社の年収は300万円~2,000万円程度です。一口に事業会社と言っても、業界によって年収の水準がバラバラで、利幅の薄い教育業界や介護、保育業界では年収が上がりづらいですし、逆に三大商社などの大手商社であればかなりの高給部類に入ります。職種や能力によっても大きく差が出るので、ここでは年収の幅を広めにしています。

コンサルの年収は700万円~3,000万円程度で、ハッキリ言ってかなり高いです。20代で年収1,000万円を超えることも全く珍しくありません。会社などにもよりますが、マネージャーなどの管理職になる前のシニアコンサルタントで1,000万円を超えることもあります。そしてマネージャー、シニアマネージャー、ディレクター、マネージングディレクターと上がっていくと3,000万円や、それを超える水準もあり得ます。

②労働環境

金融機関は言うまでもなくコンプライアンス意識の最上級人種です。ルールや規則が絶対でそこからはみ出たことをすると即座に怒られます。「自分の頭で考えて判断するんじゃない」僕が銀行員の頃、何度も言われたことのある言葉です。また、営業の数字への意識は強烈なものがあります。営業目標を達成することが全てで、達成する人が善、達成できない人は悪と見なされるような風潮すらあります。

事業会社においてもコンプライアンスはもちろん順守するものですが、求められるハードルが金融機関ほど高くありません。自社の事業に関連している法律などの必要最低限を守れていれば、それ以外は比較的自由度が高いです。それゆえ、ルールさえ守っていればいい金融機関と比べて、自分の頭で考える必要があります。営業の厳しさについては、会社によって大きく異なると思うので、ここでは割愛します。

コンサルの労働環境と聞くと、長時間労働を連想する方も多いと思います。確かに一昔前は連日深夜の働き方が当たり前でしたが、昨今の時代の流れにより、今ではだいぶ改善された会社も多いです。ただ、コンサルはプロジェクト単位で動き、そのプロジェクトの状況によって大きく左右される傾向は今も健在で、アサインされるプロジェクト次第では長時間労働の危険性はゼロではありません。また、プロジェクトの中で自分の価値(バリュー)を出すことが求められます。クライアントはコンサルタントの労働時間に対してお金を払っているので、そこはやむを得ないかなと個人的には思います。

③働く人の特徴と人間関係

金融機関で働く人は(少なくとも表面上は)真面目な人が多いです。ルール、規則、コンプラが絶対なので当然かもしれませんが、自由奔放みたいな人はあまり見かけません。人間関係の面では、お酒が好きな上司に当たると半強制的に飲み会が開催されます。パワハラ、アルハラも残念ながらいまだに一定残っています。ただ、定期的に異動があるので、人間関係は良くも悪くもリセットの連続です。

事業会社で働く人は、本当にバラバラです。真面目で堅物のような人もいれば、自由奔放でマイウェイを行く人もいます。全然働かない、仕事ができない人も一定数います。金融機関と比べて異動があまりないので、一度構築した人間関係が長く続くことが多いです。それゆえ、関係がマッチする人とは一緒に長く仕事ができていいですが、マッチしない場合はけっこう地獄です。

コンサルで働く人は、頭脳で勝負するインテリ系対人関係で勝負するコミュニケーション系に二分されます。インテリ系は頭が良い人が多いので、それゆえか変人もそれなりにいます(笑)。コミュニケーション系は社内、社外の関係性構築や交渉が上手ですが、腹黒い人が多いです(笑)。自分が所属するプロジェクト外の人とは会う機会が滅多になく、人間関係は一定期間固定されます。また、入るプロジェクトが選べる状態であれば、自分の上司を誰にするか選べるという、社会人としてはレアな体験ができます。

金融機関のオススメMBTI・逆オススメMBTI

前置きが長くなりましたが、金融機関勤めオススメMBTIと逆オススメMBTIそれぞれトップ3を解説していきます。逆オススメMBTIは1位がワーストという意味で一番オススメしないということです。

オススメMBTI

ランクMBTI理由
1位ISTJ
(管理者)
ルールや手順を守ることが得意で、コンプライアンス重視の金融業界にフィット。真面目で責任感が強い。
2位ISFJ
(擁護者)
組織や他人への忠誠心があり、地道な仕事も丁寧にこなせる。協調性と安定性が重視される環境に合う。
3位ESTJ
(幹部)
構造化された環境でリーダーシップを発揮しやすい。営業目標や管理にも強く、上昇志向も◎。

逆オススメMBTI

ランクMBTI理由
1位ESFP
(エンターテイナー)
楽しさや自由を重視し、ルール・秩序重視の金融機関では息苦しさを感じやすい。定型業務や長期的我慢が苦手。
2位ENTP
(討論者)
自由にアイデアを出したり変化を求めるタイプのため、保守的で規律重視の環境では不満を感じやすい。
3位INFP
(仲介者)
自分の価値観を大切にする理想主義者であり、現実的・数値目標重視の金融ではモチベーションが湧きにくい。

総じて言えることは、④生活スタイルと行動パターンが「J(判断型)」の人は金融機関に向いていて、逆に「P(知覚型)」の人は向いていないということです。向いている人のMBTIワードとしては「真面目」、「忠誠心」、「管理」といったところでしょうか。逆に向いていない人のMBTIワードとしては「自由」、「変化」といったところです。

事業会社のオススメMBTI・逆オススメMBTI

オススメMBTI

ランクMBTI理由
1位ENTP
(討論者)
自由度の高い環境で、新しい発想や改善提案に長けている。変化に柔軟に対応できる。
2位ENFP
(広報運動家)
多様な価値観の中でも自分らしく働ける。人とのコミュニケーションやアイデア出しに強い。
3位ISTP
(巨匠)
自分の頭で考えながら効率よく動けるタイプ。業務を自分のペースで進めたい人に向く。

逆オススメMBTI

ランクMBTI理由
1位ESFJ
(領事)
過剰な協調性や他人優先の傾向が、成果重視・自己判断が求められる環境ではストレスになりやすい。
2位INFP
(仲介者)
理想主義で周囲と足並みが揃わないことも。曖昧で自由度の高い環境では迷いやすく、自己管理が求められる点が課題。
3位ISTJ
(管理者)
規律や安定を好むが、事業会社では変化対応や柔軟性が求められるため、過度に保守的だとギャップが出やすい。

事業会社は金融機関とは逆に、④生活スタイルと行動パターンが「P(知覚型)」の人が向いています。自由に自分の頭で考えながら動くことが好きな人は合っていると言えるのではないでしょうか。逆オススメは過度に他人に合わせる傾向のある人や、保守的な人の場合はやりづらいと思っています。

コンサルのオススメMBTI・逆オススメMBTI

オススメMBTI

ランクMBTI理由
1位INTJ
(建築家)
論理的思考と高い自己完結力で、複雑な課題に取り組むコンサル業務に最適。ストイックに成果を出す。
2位ENTJ
(指揮官)
高い戦略思考力とリーダーシップでプロジェクトを牽引。上昇志向が強く、成果にコミットできる。
3位INFJ
(提唱者)
意義を重視し、クライアントやチームに価値を提供する姿勢が強い。内省的だが粘り強い。

逆オススメMBTI

ランクMBTI理由
1位ESFJ
(領事)
他者との調和を重んじる一方で、プロジェクトごとの論理・成果重視の文化に馴染めず、ストレスを感じやすい。
2位INFP
(仲介者)
感情や価値観を重視するため、ドライかつ数字ベースの環境に馴染みにくく、精神的負担が大きくなりやすい。
3位ESTJ
(幹部)
強い主張やトップダウン型のコミュニケーションが、協調型のプロジェクトメンバーとの摩擦につながりやすい。

コンサルは金融機関と同じく「J」の持ち主が向いています。加えて、②情報収集の方法と着目点において「N(直感的)」の人の方が向いていると言えるでしょう。ついに僕のMBTIであるINFJ(提唱者)がランクインしてくれました。逆オススメでなくて良かった(笑)

逆オススメは③意思決定の基準と価値観で「F(感情型)」の人が当てはまりやすいです。コンサルという仕事柄、感情ではなく理論で勝負するという性質を鑑みると一理あります。僕「F」入っているんですけどね(笑)

まとめ

勝手にオススメ、逆オススメをランキング形式で紹介しましたが、僕の独断と偏見が多分に入り混じっているものなので、あくまでも参考レベルのものとしてご覧ください。それに仕事に向いているか向いていないか、合っているか合っていないかを決めるのは他人ではありません自分が納得して仕事ができていれば、向いているとか合っているとかそんなのはどうでもいいことです。

ただもしも、向いていないし辞めようかどうか考えているようならば、こちらの記事で解説していますのでご覧いただき何かのお役に立てれば嬉しいです。

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