金融業界と金融人の行く末

これまでメガバンクで営業を、ネット系事業会社で金融事業開発を、外資系コンサルで金融機関のコンサルを、三社三様で金融に関わり続けている金融人、Keijiです。

今日は金融業界と、その業界で働く人(金融人)が今後どうなっていくか、僕なりの考えをお伝えします。

「毎日の業務や家庭(子育て等)が忙しすぎて、考えている暇がない。。」

「漠然とした不安はあるけど、具体的にどうすればいいのかわからない。。」

「転職エージェントは、ただ転職を勧めるだけでキャリア相談できる相手がいない。。」

そんな方でも、この記事を読んで将来を考えるヒントになれば嬉しいです。

目次

金融業界の現状と将来

ご自身が働いている業界については釈迦に説法だと思うのでに軽く触れるだけにします。

まず銀行について。
銀行の3大業務は「預金」、「為替」、「融資」です。昨今のAIを始めとするテクノロジーの進化は目まぐるしく、特に為替、融資は銀行の専売特許だったものの、今は時代が変わりつつあります。
預金もBaaSの進歩により、事業会社が預金を集めることも一昔前よりかなり容易になりました。

今後この流れはさらに加速して、銀行の収益機会はどんどん失われていく可能性大ですし、既に地方銀行の約15%が本業赤字です。銀行法の観点で、銀行ができるビジネスは限られていることもあり、一度稼ぐ力を失った銀行のV字回復はかなりハードルが高いです。

売上を伸ばせない企業が利益を出すための施策は1つしかありません。経費の削減です。
現在も行われている支店の統合が加速したり、店舗のデジタル化により人員を削減したり、会社単位で採算が合わなければ合併したり、そんな未来は誰でも想像できると思います。

銀行以外の金融業界(証券、保険、カード等)においては、銀行ほどの過当競争環境ではないとも言えますが、テクノロジーの進化によるネット系企業台頭の影響は大きく、人が事務をする、人が営業をするスコープは大きく変わろうとしています。
機械が代替してくれて余った人員について、今はまだ大きなリストラを聞くことはあまりありませんが、今後業界や会社の収益環境が厳しくなった際にはどうなるかわかりません。

金融人の行く末

業界や会社としての大きな方針はある程度見えていて、その方針とは「機械でできる仕事は機械にやってもらい、人にしかできない仕事に従業員を集中させる」です。
要するに、「機械に代替させることにより、今いる従業員の時間を空けて、別の業務に配置転換する」ということです。
良く行われる配置転換は次の2つです。

①事務から営業への転換
機械でできる仕事代表格が事務です。システムの導入により、8割程度事務を削減することも可能な世の中なので、その場合は単純計算で人は2割しかいらないことになります。
空いた人の向かう先の代表格が営業です。営業は、オンライン化による非対面チャネルの活用ももちろん進んでいますが、人に相談したいというケースも根強くあるので、人がやる価値のある分野とも言えます。

②営業から企画系人員の転換
営業は人残ると言ったばかりですが、非対面チャネルが進みやすい(進めたい会社が多い)営業領域はあり、それはマスリテール領域です。
マスリテールへ提供するサービスは基本的にパッケージ化されており、顧客ごとにカスタマイズすることが少ないため、システム化しやすい特徴があります。
その為、営業領域をマスリテールからホールセールに転換することもありますが、企画系部署の拡大を考える会社も多いです。
サービス企画、事務企画等の企画系は、まだ機械で代替するには及ばない分野です。

これら2つの事象が発生することにより、高確率で発生するのが「現場から人が減る」です。

金融人はどうすればいいのか?

それでは金融人はどうすればいいのか?僕なりの答えは、「少し立ち止まってキャリアを見つめなおすこと」です。
ある程度の年数働いた方なら、今の会社にいた場合、自分が将来どうなるかある程度イメージができるでしょう。

もちろん、今の会社で出世を目指すのも1つのキャリアですし、出世は目指さず今の会社で働き続けることも立派なキャリアです。巷では転職をすることが正義のように語る人もいますが、僕はそうは思いません。

重要なことは、自分で納得したキャリアであること、それはつまりキャリアを見つめ直す過程を経ているか否かだと思っています。そしてその見つめ直すのは早ければ早いに越したことはありません。

35歳転職限界説なんていうのは昔話となった一方、若い人の方が門戸は開かれているという現実は受け止めねばなりません。特に未経験業界・業種に行きたい場合は顕著で、狭き門となることに加え、年収ダウンの覚悟も必要です。

具体的なキャリアの見つめ直し方はこちらで解説しています。

まとめ

  • 金融業界においては特に、AIを始めとするテクノロジーに業務が代替されていく可能性大
  • その結果、事務やマスリテール営業の配置転換が進む
  • 自分のキャリアを見つめなおして、会社の潮流に一方的に流されるのではなく、自分で納得したキャリアを歩むことが大切
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