メガバンクで営業、ネット系事業会社で金融事業開発、外資系コンサルで金融機関コンサル、三社三様で金融に関わり続けている金融マン、Keijiです。
選択肢もある程度見えてきたけれど、最後の一歩を踏み出す勇気が出ない
転職しようか、でも今じゃない気もする
こんな思いを抱くこと、人生において1度や2度ではないと思います。
僕も働き始めた20代の頃から「ずっと銀行員として生き続けるのが良いのか?」と考え、悩み続けてきました。30歳の頃に、そのモヤモヤが抑えきれなくなり転職。今ではその決断が最良の選択だったと自信を持って言えます。
転職や副業、起業などのキャリアの決断は自分の人生、生活、家族などに影響を与える大きな決断です。安易な考えで決断するのは止めた方が良いと思いますが、決断できずにズルズルと先延ばしにしてしまうのはもっと止めた方が良いと思っています。どの選択をするにしても、自分が納得できる答えを出すことが一番大事です。
一番悩みがちな初めての転職については、こちらの記事で対処法を紹介していますので是非ご覧ください。

ここでは、みなさんと同じように悩んできた僕が、様々な悩みの局面で心を動かされてきた動画を紹介します。これらの動画は全て、何かの選択肢をオススメしたり、決めつけたりするものではありません。「どちらの選択を取るべきか」や「何をすべきか」の考え方や観点を与えてくれるものです。
「転職すべきか?」「今の会社で踏ん張るべきか?」「自分に合う働き方ってなんだろう?」——そんな問いを抱えている人にとって、このページが一歩踏み出すヒントになれば嬉しいです。
ある程度選択肢は絞れたけれど、決断する背中を押してほしい
イェール大学アシスタント・プロフェッサーで経済学者の成田悠輔さんがクリエイティブ分野の専門学校バンタンの卒業式でスピーチした動画です。その中でローマ帝国の皇帝マルクス・アウレリウスの言葉「投げられた石にとっては、落ちるのが悪いことでもなければ、昇るのが善いことでもない」や、渋沢栄一の孫、渋沢敬三の言葉「ニコニコ笑いながら没落しよう(ニコ没)」を引用しています。この2つの言葉を通じて成田さんは「社会的な地位や肩書、成功やプライドに何の意味があるのだろうか?手放す勇気を持つことが大事なのだ」というメッセージを伝えています。
この考えは年を取った時に、変化を恐れて自分や周りに変化しないことを強要する、いわゆる老害にならない為、変化に柔軟に対応できる人間になる為には、極めて重要な心構えじゃないかと思っています。
こちらはあまりにも有名かもしれませんが、アップルの創設者スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業生に向けたスピーチです。3つのキーワード「点と点を繋げること(connecting the dots)」、「愛と敗北(love and loss)」、「死(death)」を基に自身の体験を語ってくれています。connecting the dotsの話が一番有名かもしれませんが、deathに関する話の中での、「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」と。『違う』という答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直せということ」という言葉は、それぞれのキャリアにおいても当てはまる考え方なのではないでしょうか。
世界No1コーチと称されるアンソニー・ロビンズ(トニー・ロビンズ)が、自殺しようかと悩む若者との対話です。対話の中で「多くの人は1年でできることを高く見積もり過ぎるそして、20、30年でできることを低く見積もる(Most people overestimate what they can do in a year.And they underestimate what they can do in two or three decades.)」という言葉は思い当たる節がある人も多いのではないでしょうか?(元ネタはビル・ゲイツだという説もあります)
また、「自分に少しでもいいから時間を与えてあげて、そしてもっと愛してあげなさい。そうすれば、何か人に与えられるものを見つけられるはずだ(And if you give yourself just a little bit of time. And if you’ll be a little more loving to yourself. I think you’re going to find you got a lot to give)」という言葉も、真面目で、自分に厳しい多くの人にとっては刺さるフレーズじゃないかと思っています。
転職しようかどうか悩んでいて答えが出ない
最強のマーケターである森岡毅さんが、悩める高校生の相談に乗るこちらの動画はご自身の経験も踏まえた考え方や解決法を伝授してくれています。特に18分頃からの米国留学をすべきか否かでの悩みに対する考え方や熱い思いを語っています。その中で、「自信がついてから物事を始めるということはない(あり得ない)」という考えや、やるかやらないかの迷いは「欲求」と「不安」のシーソーで、「不安」の内容を因数分解することで課題に変換できるという方法が役に立つ時があるはずです。
また、スティーブ・ジョブズ同様、「死」を引き合いに出して、「自分が死ぬとき、後悔しない決断はどちらか」という決め方を紹介しています。
この動画と次の動画は会社を辞めるかどうかの決断をするのに参考にしもらいたいものです。まずこちらは、メンタリストDaiGoさんが海外の研究事例を踏まえながら、職場のストレス要因をランキング形式で紹介してくれています。 僕が初めての転職をする時に見た動画で、当時全て当てはまっていたのが衝撃的でした。
こちらの動画も当てはまっているかどうかで転職すべきか否かを判断するのに有効です。リベラルアーツ大学の両学長はお金の関係の動画が多いですが、こちらの転職の判断軸や考え方に関する動画もとても有用です。日本人の特性か、真面目に我慢して、自分の心に蓋をしながら働いている人が多いので、動画内での「自分に満足感を与えないということは、心に食事を与えていないようなもの。やせ細る前に対策が必要です」という言葉はグサッと刺さる人が多いのではないでしょうか?
転職先の選び方がわからない
こちらも森岡毅さんの授業の動画です。15分頃からは、内定を複数獲得した大学生に対して、ご自身の『苦しかったときの話をしようか』でも紹介されている、自分の好きな動詞から職種を選ぶ方法を解説されています。 また、動画内にある森岡さんの「会社を選ぶ時、正解はたくさんある。どの会社を選んでもたいていの選択肢は正解です。もっと言うと数ある選択肢から大吉を引こうと思っていることがあまり良くなく、たくさんある吉か小吉か忠吉を引けばいいんです。それを大吉にするのは入った後の自分自身です」という言葉は、転職をする人全員心に刻んでほしい心構えです。
「PIVOT」は「ビジネス」+「学び」に特化した映像メディアで、質の高いコンテンツを数多く発信してくれています。その1つがジャーナリストの渡邉正裕さんが登場した回で全5回の連載企画として「いい会社の選び方」を解説してくれています。 第1回では前半は日本の政治的な外部環境の話があり、後半で具体的な社名も含めたマッピングを披露してくれています。世の中の流れや業界の傾向などを掴むという点では見て損はない動画です。
転職活動は何をどうすればいいのか悩む
転職活動で悩みがある方は、YouTuberであるサラタメさんが配信している「転職のサラタメさん」というYouTubeチャンネルがオススメです。中でも転職活動の攻略動画として1本にまとめ上げたこちらの動画は約1時間45分の超大作です。特に45分頃からの「応募&内定獲得」編が参考になるので、部分的に見るだけでも得られるものがあります。ハッキリ言ってこれだけ見ておけばかなりの転職活動対策ができます。
まとめ
人生やキャリアの大きな選択に正解はありません(森岡さんの言葉を借りるなら、どの選択肢を選んでもだいたい正解です)。今の職場に留まるのも、新しい環境に飛び込むのも、どちらもリスクがあり、可能性があります。大切なのは、自分なりに「納得して決めること」。今回紹介した動画は、すでに様々な分野で成功した人たちのリアルな声で、考えを整理するヒントにあふれています。きっと、あなたが「自分はどうしたいのか?」を見つめ直す手助けになってくれるはずです。
もし、これらの動画を観てもなお迷いが残るなら、それはあなたが「自分の人生を真剣に考えている証拠」です。焦らず、自分の気持ちと向き合いながら、少しずつでも前に進んでいきましょう。いつか「このとき悩んでよかった」と思える日が、必ずやってきます。
この記事が、あなたのキャリアのヒントとなり、一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。未来のあなたが、今よりもっと納得できる選択をしていますように。
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